毛糸のチョッキ/記憶力
これは誰のでしょうか・・・
母が編んだものには違いないのですが、私は着た記憶がありません。
母のかもしれませんが、母が着ているのも見た記憶がないんです。
かなり古いチョッキですが、あまり着た様子がなくて綺麗です。
くたびれていません。
襟、前立て、裾周りは、見頃の毛糸とは違うキナリの毛糸を
使っています。
記憶と言えば、母は何でもよく覚えています。
それに比べ私は何でもよく忘れます。
忘れたら母に聞けばいいと思うのがいけないんでしょうね。
先日も・・・
私 「お母さん、あれどうしたんだっけ?覚えてる?」
母 「ああ、あれはね・・・。」
やはりしっかり覚えていました。
《どういう頭の構造になっているんだろう・・・》
私 「すごいねぇ・・しっかしよく覚えてるねぇ」
母 「ハハハハハ・・・それはね、80年以上も鍛えているからだよ。
おまえも私と同じ歳になれば、何でも覚えてるようになるよ。」
私 「いや、それは違うな。 お母さんと同じ歳になったら、
もっと忘れるようになる。」