奥能登
結婚記念日旅行に今年旦那が計画を立ててくれたのは、
寒風吹きすさぶ奥能登でした。
雪を期待して行きましたが生憎の雨。
『砂の器』のロケをした場所や、
清張生誕100年記念映画で話題になっている
『ゼロの焦点』などの舞台になった冬の能登を歩いて
来ました。
珠洲まで「のと鉄道」が走っている時に行って見たかった。
旦那も私もそう思いました。
現在残っている「のと鉄道」は、七尾−穴水だけです。
こんなに便利な世の中だと言うのに、どんどん不便になって行く
所があるんですね。
のと鉄道が赤字で廃線になり、能登半島地震ではトンネルが潰れ
復旧もままならず、交通手段は益々悪くなっていったのです。
村は過疎化して、寂れて行くばかりだと、
タクシーのドライバーの方がおっしゃっていました。
東京から2泊3日は本当に遠かった。
能登空港のツリーです。
毎年、結婚記念日旅行だけは、すべて旦那が計画すると言う
いつの間にかそう言うルールが出来上がっていました。
いつもながら旦那の計画は、食べ物から入って行く割合が
多く、どんなにすばらしい所でも好みでない郷土料理の所は
旦那のリストには載りません。
今回の目当ての最初は牡蠣です。
山盛りの牡蠣を焼いて食べます。
穴水駅から、のと鉄道に乗りました。
駅員さんが売店も切り盛りしています。
仕事は倍になったけど、給料は半分になったと
ぼやいていました。
その売店で買いました。
聞けば、朝市の後、昼市があって、夕市もあるのだそうです。
ちょうど朝市と昼市の間で、おばさん達の交代の時間でした。
朝市のおばさんのタイムサービスに入った時だったのです。
朝市は楽しいです。
なぜか梅干しを買ってしまいました。
おまけに大袋の鷹の爪とゆずを下さいました。
重要文化財時國家
『下時国家』
壇ノ浦の合戦後、平家の武将平時忠は能登(珠洲)に
流されることになった。
その子孫の平時国が時国姓をなのり、後に家を建てました。
窓岩は能登半島地震で縦に亀裂が入ったそうです。
その穴から見る夕日が絶景だとか。
美しい千枚田。
応募で輪島市から補助金が出て
ここで結婚式が行われるのだそうです。
「日本の灯台50選」にも選ばれている
『狼煙燈台』
オオカミの糞は燃やすとよく煙が出る所から
狼煙灯台と呼ばれるようになったのだそうです。
宿の駐車場から宿まで、タクシーのドライバーの方
誰もが嫌がる難所です。
ものすごい急坂で下り、ターン出来る場所がないので、
途中からは、その急坂をバックで下らなくてはなりません。
行きに乗ったタクシードライバーさんは、宿の駐車場の
少し手前で宿に電話して、駐車場まで宿の車での送迎を頼みました。
とにかく嫌な所だと言っていました。
帰りは金沢経由で、
旦那のもう一つの目的のお寿司を食べて帰ってきました。