ポチ袋の眼鏡
貯まりました。
母が旦那から、「お正月」「母の日」「誕生日」に貰うポチ袋。
それを母は、中身を入れたまま大切にしまっていました。
「だいぶ貯まったんじゃない? 何か自分の好きなものを
買ったらいいのに。」と私が以前から言っていたのですが、
母は、「いいの。」と言って今まで使おうとしませんでした。
ところが先日、母が何か記念になるものを買いたいのだと
言い出したのです。
母 「記念になるものを買いたいと考えたんだけどね。
色々考えて、金縁の眼鏡を買おうと思うんだよ。」
私 「?・・へえ・・・いいじゃない。
自分が気に入ったものを買うのがいいと思うよ。」
なぜ突然、金縁の眼鏡を買おうと思ったのかはわかりません。
母はアレルギーがあるので、外の風にあたると
涙が出たり、目が真っ赤になってしまうので、
外に出る時には度の入っていない紫外線よけの眼鏡を
かけます。
その外用の眼鏡にしたいのだそうなのです。
旦那も私も大賛成で、先日高島屋で下見をしようと
言う事になりました。
母が眼鏡を選ぶ時に気にする事は、耳に掛ける部分に
段差がない事なのです。
耳に掛けても痛くならないようにその部分だけ太くなっている
ものがありますが、そうするとその段差でひっかかりが出来て
眼鏡の掛け外しの際に髪の毛にひっかっかてセットした髪が
乱れるのが嫌だからなのです。
以前は眼鏡を作るのも直すのも家の近くの古くからある
眼鏡屋さんでお願いしていたのですが、残念な事に
店じまいしてしまいました。
そんな訳で数年前に、老眼鏡の眼鏡を高島屋で作った事から
今回も下見だけのはずでしたが、案外簡単に決まってしまいました。
ポチ袋を貯めて作った眼鏡。
かなり高価な眼鏡です。
そして母にとって大切な眼鏡になったと思います。
家に帰ってから、大切なポチ袋を出して、
一つ一つのポチ袋の中から中身を出してお披露目です。
そしてカラになったポチ袋を綺麗に袋に入れて
また大切に仕舞いました。