ケセラセラの入院日記 - うちの母は、「ケセラセラ♪」

ちょうど一週間になりました。

今週火曜日から毎日、午前１０時半からカンファレンスルームで
勉強会が始まりました。
看護士さんが迎えに来て下さって、連れて行かれます。

８３才、糖尿病初心者です。

どの看護士さんにも母は、「初心者ですから」と言います。

カンファレンスルームで、他のおじ様方に混じって、
ビデオを見て、糖尿病のお勉強です。
もちろん母が一番のお姉さま。

歳は下でも、おじ様方は、どうやらベテランらしく、
皆様眠っていらっしゃいます。

母は、看護士さんに、「全然聞こえないんですけど・・・」
声を大きくして頂いたそうです。

「なんで、この歳して勉強しなくっちゃならないんだろう？
　　勉強する事が多くて私の頭は忙しくてしょうがない。」と
看護士さんにも、先生にも言ってます。

入院してから、一日４回、血糖値を計ります。
指を出して、小さい針が先に付いたもので、ポチと刺し、
刺した所からむりやり血液を絞り出します。
血糖を計る計測器の先に血液を付けて「ピー」と鳴ったら
計測完了です。

看護士さんが、「自分でなさった事ありますか？」と聞きました。
母　「いや、初心者ですから。」
　　「まさか糖尿になるなんて思ってもみなかったから。」
看護士さん「そうなんですかぁ？」

看護士さんがやってる事をジッと見ていて、
母「それは、ゴミを捨てる所なんですか？」
看護士さん「えぇ、針を捨てるんです。こうやって下を向けて
こうやると針だけ落ちるんです。小さい針なんですけど、刺さると
危ないですから。　それからこちらも、こうやって、血液の付いてる所を
下にして・・・こうやると血液の付いてるキャップだけが落ちるんです。
ご自分でなさいますか？」

母　「へえ・・・面白そう。そこだけやってみたい気がするね。」
とまたまた好奇心むき出しです。

私は、毎朝、会社に行く前に病院に寄ります。
その後、仕事に出かけます。
病院に着くのは、だいだい６時半頃です。

昨日は、１１時に、６階から７階に引っ越しすると言うので、
かなり多い母の荷物があるので、引っ越しを済ませてから仕事に
出かける事にしました。
いつもより遅い８時過ぎぐらいに病院に着ければいいなと思い、
その予定で支度をしていました。
近所の方も毎日来て下さってるので、おにぎりを作って持って行こうと
用意している時です。

母からメールが入りました。
『朝ですよ。おはよう。　焼き芋、５〜６本焼いて来て下さい。』

見たとたん笑ってしまいました。
焼き芋は、母が食べるのではなく、近所の方に食べて頂く為だと
言う事はわかっていました。

でも、もうその時は、しっかり焼き芋を焼いて持っていく用意が
出来ていたのです。　ほんとよく出来た娘です。

そして昨日夜の母のメールです。
『９時は　１６６』　で、なぜか絵文字のピースマークが付いて
いました。

《そんなにピースするほどは、低い血糖値ではないんですが・・》

母語録です。
「ブログもポチっとで、私も指にポチっとして、
　ポチが流行ってるね。」

頂いたお花です。