退院後の外来
昨日は退院後初めての外来の日でした。
退院してから1ヶ月になります。
急に退院が決まった時、外来受診の予約を取るにあたり、
担当医の1月の予約がいっぱいで、月末になってしまう事に
先生はかなり心配していらっしゃいました。
午前中に血液検査などの検査を済ませ、午後の診察です。
予約時間が決まっていても、だいたい早くても1時間ぐらいは
待たされるのが普通なのですが、予約時間の1番最初に
呼ばれました。
診察室に入って行くと、満面の笑みで先生が、
「あれから、どうでしたかぁ・・・」と母の顔を覗き込み、
「わるくなってるんじゃないのかな?・・」
とふざけて笑いました。
先生は、すでにその日の血液検査の結果を見ているので
結果を知っていて母をからかっているのです。
先生は丁寧に説明して下さいました。
結果は、かなりよくはなっていると言う事でした。
母は先生の説明は、よくわからないらしく、ただ黙って
聞いていました。
私と旦那とが先生に質問していても、母は大人しく
聞いていました。
私が先生に、「間食もしないし、かなり我慢して、
がんばってるんです。」と言うと、突然母は、
「そうなんですよ、だからたまにヒステリーおこしちゃうんですよ」
先生、看護士さん爆笑です。
先生 「ヒステリーは困るね、周りの人が困っちゃうよ」
母 「そうなんですよ。周りを困らしちゃってるんです。」
母 「あの・・先生、温泉行ってもいいですか?」
先生 「いいですよぉ・・・でも疲れちゃだめですよ、
疲れないようにね。」
母が、たまに何かを言うと先生も看護士さんも笑います。
診察室はかなり賑やかで、たぶん待合室まで聞こえて
いたのじゃないでしょうか。
次の予約を取って、診察室を出る時に
母が、「じゃぁまた先生に会いに来ますから」と言うと
先生も嬉しそうに、「はい、元気で会いに来て下さい。
待ってますからね。」と言いました。
家に帰ると、早速電話です。
今日の診察の結果を心配して、仲良しのご近所の方が電話を
くれました。
母は幸せです。
みなさんに好かれて。
みなさんが心配して下さいます。
今までかかっていた外科の先生も、今度の内科の先生方にも
母は気に入られているようです。
母にはとても優しく、またとても良くして下さいます。
いつでもどこでも、また例え具合が悪くても、母は元気だから
だと思います。
弱った暗い病人にはほど遠いからでしょう。
本心は先生に何を言われるか不安であっても、
先生と向かい合って話しをしていると、とぼけた事ばかり
言います。
受けをねらってるんです。
だから面白がられます。
家に帰って来てからの事です。
母 「色々言われたって、私にはさっぱりわかりゃしない。」
私 「あのね、お母さん、血液検査でね、先生が言うには、
この値が入院前はこれだけあって、入院している時に
ここまで下がって、退院してからまた少し上がったんだって。」
体を乗り出して真剣に私の話を聞いていました。
一生懸命に理解しようと私のほうを向いて、ウンウンと頷きながら
聞いていました。
そして、
母 「かってにしろ! って!」 と天井を向いて言いました。
旦那大笑いです。
旦那 「そうだよね。そんな事言われたって困るよね。」
母 「そうだよー。だって血液が知らない内に勝手に上がったり
下がったりしてるんじゃないか・・・そうでしょう?
私はしったこっちゃないってぇの」
そんな、勝手に上がったり下がったりしている血液に向かって
かってにしろ!って言ってもいいものなのでしょうか・・・
みんな大爆笑でした。
どこへ行ってもそんな具合なので目立ちます。
すぐに覚えられます。
知らない人に声をかけられます。
先生に喜んで頂けるのは結構なのですが、早いとこ治して下さい。
冗談言ってますが、母は辛いんです。
美容院にて
チョッキを編んでるところ。
真正面にかかっているのは、母が作ったパズルです。
(怒られるといけないので、写真を小さくしました)