父の作品『盆栽』
今日は嘗て父が作っていた盆栽の写真をアップしてみます。
古い写真です。
デジカメで撮ったものではないので、スキャナーで取り込んで
みました。
時代を感じさせる写真です。
週末は朝早くから暗くなるまで庭にいました。
雨が降れば車庫の中で何かをやっていました。
サツキの鉢は、たぶん百鉢以上あったと思います。
車庫の中は、父が趣味で使う道具や材料でいっぱいでした。
ある時、土をたくさん買い過ぎ、
車庫の車止めの後に山積みしたのはいいのですが、
自分の車が入らなくなっちゃった。
母と私で大笑いしたっけ・・・
笑いを取るところは、我が家の家系です。
盆栽の他に、父は鳥が好きで、色々な鳥を
育てていました。
色が綺麗な【金鶏鳥】や白い尾が長い【はっかん】、
その他にも、七面鳥や軍鶏がいた事もあります。
鶏や、インコもたくさんいました。
なぜ七面鳥や軍鶏を飼っていたかと言いますと、孵卵器です。
金鶏鳥やはっかんも、すべて孵卵器で孵したもので、
知り合いから金鶏鳥の卵だと貰って来ては、
孵卵器で孵すのが愉しみだった父です。
父が大切そうに卵を持っているのを見て、
私が、「それ、何の卵?」と聞くと、
「金鶏鳥って言って綺麗な鳥が出来るぞ。」
と嬉しそうに言うのですが、
孵ってみると、七面鳥だったり、シャモだったり・・・
そんな事が何度かあって・・・我が家には、色々な鳥が
いるようになりました。
金鶏鳥
画像:熊本市動植物園より
ある時、母が父に、鶏小屋を自分で造ってみたらどうかと提案し、
父は、庭に大きな鶏小屋を2つ作りました。
その大きな鳥小屋には、金鶏鳥や、はっかんの他に、
上部にいくつも巣箱を付けて、インコを沢山
入れていました。
【はっかん】は、頭の部分が赤く、胸からお腹は黒く、
背中から白く長い尾が綺麗な雉です。
『はっかん』は、よく卵を産みました。
卵は大きさも見た目も味もほとんど鶏の卵と変わりません。
母は、『はっかん』の卵でよくプリンを作り、
私はそれを会社に持って行って、みんなで食べました。
食べ終わった後で、種明かし。
今でも友達が言います。
「お母さんのキジの卵のプリンは驚いたね (笑) 」
ある日の事、
父が庭でたたずみ遠く空を見上げていました。
母が「どうしたの?」と聞くと、
「優雅だなぁ・・・」と言って、父が見上げる遠い彼方には、
大きな羽を広げて「はっかん」が2羽大空へ
飛び立って行く所だったそうです。
父が鳥小屋の掃除をしている時に脱走、
その後、近所の方に捕らえられた「はっかん」は、
無事我が家に、戻って来ました。
長くなりますが、我が家には、もう一羽かごの鳥がいました。
ダルマインコの、のんちゃんです。
おしゃべりなのんちゃん。
私と同じ、くしゃみをして、私と同じ笑い方をします。
週末に庭にいる父を私が家の中から呼ぶのと同じように、
「おとーーさぁーん」とのんちゃんは言います。
母を呼ぶ時は、「おかあさん」と延ばしません。
自分の事は、「のんちゃんは、良い子ねー」と言います。
教えない事を、色々しゃべりました。
家族で旅行に行った時の事、
私がくしゃみをしたら、父が言いました。
「のんちゃん、連れて来たのか?」
まさか〜なわけないでしょう。