おから
『素浪人 花山大吉』
ご存じでない方が多いと思います。
若い方はまず知らないでしょう。
昔テレビでやっていた時代劇です。
何年か前に、主人公の近衛十四郎の息子・松方弘樹によって
リメイク版が製作されたのを見た方もいらっしゃるかも
しれませんが、リメイク版は前作とはまったく違うものに
私には思えました。
その前作を、今またケーブルテレビでやっているのです。
主人公の花山大吉は剣は強いが、ピンチになるとしゃっくりが
出て、大好物のおからを食べる時は下品になる。
風来坊の焼津の半次は、お人好しのおっちょこちょい。
素浪人の花山大吉と渡世人の焼津の半次の二人の
弥次喜多珍道中のお話。
そのすさまじいばかりの、おからの食べ方。
カッコよかったのが、おからを見たとたんに興奮して
変になっちゃう花山大吉が、おからを食べているシーンを
旦那は大笑いして見ています。
そして、突然、旦那が母に聞きました。
旦那 「お母さん、おからって好き?」
母 「好きだよ。」
旦那 「じゃあ今度作ってみるから、そしたら食べる?」
母 「だめ」
すごい早い返事でした。
旦那 「えー! なんでー! 食べないのー?」
母 「おからはね。すき焼きの後に煮たのが好きなの。
普通に煮たのは食べない。」
旦那 「そうなの? だって、おから好きなんでしょ?」
母 「好きって言ったって、花山大吉みたいには食べないよ。」
私 「そんなに好きじゃないんでしょ?」
母 「あんまり好きじゃないねぇ。」
話がだんだん変わって来たようです。
私 「最初好きだって言ったじゃない。話が変わって来ちゃった
じゃないの。」
母 「その時々で、話は変わって行くんだよ。」
我が家では、おから料理は出ないので、たぶん母はおからは
好きではないんだと思います。
ちょっと、好きだと言ってみただけみたいです。
それが真相だと思います。