嵐が去って・・・
また日常に戻りました。
成田空港で、「ひこうき のらない。 おうちにかえろう」と
だだをこねたカイも、今はサンディエゴの家で日常に戻り、
我が家もすっかり沈み帰ってしまっています。
空港まで送っていくはずでしたが、母がダウンしてしまい
送って行く事が出来ない私に空港から電話が
ありました。
出国するまで、ずっと一緒にいた旦那に、カイが私に電話をしたいと
言ったそうです。
「***(私の名前)? カイだよ。
***、だいすき。
I live you。」
可愛い声で、はっきりと言いました。
家を出る時に、カイは、「あとでね。」と言ったんです。
いつも仕事に出る私が、あとでね。と言うので、
また会えると思ったのです。
でもカイはわかったのだと思います。
空港に私は来ないと言う事を。
「マミィきらい。***とパパ(旦那)とねる。」と
ずっと駄々こねていたそうです。
母は、カイとカイのマミィの為にがんばり過ぎてしまった事と
帰ってしまう寂しさからダウンしてしまいました。
それでも母は、
「もっともっと、あれもしてあげたい、これもしてあげたいと
思っていても、結局たいした事をしてあげられなかった・・・」
と言いました。
この日は雨。
そして別れは、いつも涙・・・
空も泣いていました。
母は、マミィが好きなものを毎日作ったり、
持って帰れるように、佃煮を煮たり、
アメリカに帰る前日は夜遅くまで、
カイのマミィが大好きな糠漬けを樽の蓋が閉まらないくらいに
たくさん漬けました。
家を出る寸前まで、たくさん漬けられたキュウリや、
ダイコン、カブ、茗荷などを、真空パックにしたり
大わらわでしたが、すっかり支度が出来たとたんに
ぐったり。
空港まで送って行きたいと泣く母を、なだめて
今回は諦めさせました。
「お母さん、またすぐ来るよ。」と勤めて元気よく言う
マミィの目にも涙がいっぱいでした。