「とっくの去年」 これって母語録?
元気のない私を気遣い、従兄弟が旅行に誘って
くれました。
週末に家を開けるのも嫌、かと言って片づけも進まない
そんな状態で、鬱々と暮らし、実は旅行へ行っても
果たして楽しめるのかどうか疑問でした。
従兄弟が会員になっている施設のホテルへ。
従兄弟夫婦と、旦那と私の4人、従兄弟の運転で
出かけて来ました。
金曜仕事が終わってからの出発です。
一度家に帰って、準備。
従兄弟が迎えに来てくれました。
出発が夜8時過ぎで、ホテルに到着したのは、
10時を廻っていました。
車から降りると緑の香りと、爽やかな空気。
そして、聞こえて来たのは、森の中からの、
カエルの大合唱でした。
私 「すごいね! カエルだね!」
みんな 「ほんとだ!」
ところが暫くすると、ぴたりと止んでしまったのです。
疑り深い旦那は、
旦那 「何だか、あやしいよね。
センサーが付いていて、人が来ると鳴るように
なってるんじゃないかなぁ・・・」
そう言えば、車から降りたとたんに、大合唱が始まり、
暫くすると、ピタリと止まったんです。
みんな、そうかもしれないと、ちょっと旦那の言う事を
信用してしまいましたが、ホテルの方に聞いたら、
何も仕掛けてはおりませんとの事でした。
なかなかいい感じのホテルです。
たくさんのトンボが飛んでいました。
到着後、温泉に入り、そして真夜中の宴会。
従兄弟は、お酒がほとんど飲めません。
昨年9月に、母と共にカイを入れて総勢8人の旅行の時も、
この従兄弟は、夕食の時に
ほんの少しビールを飲んだだけで、
途中で眠ってしまいました。
そんな話しをしながら、
従兄弟 「**子(私)も、昔は飲めなかったよなぁ。」
私 「そう、350mlの缶ビール、
飲みきれなかったもの。
旦那とつき合ってるうちに、
飲むようになっちゃった。」
従兄弟 「そうだよなぁ・・・」
私 「だって、昔は、お父さんとお母さんと私と
3人で、ビールの大瓶1本開けても、
グラスに1杯ずつで、少し残ったのを
誰も飲まないから、仕方なく、お母さんが
飲んだんだよね。」
従兄弟 「お父さん、弱かったよね。」
私 「お父さんは、ちょっと飲んだだけで、
火事場の金時みたいに、真っ赤に
なっちゃったから。」
旦那 「それって、もしかして、母語録?」
私 「え?」
旦那 「火事場の金時だよ。」
私 「そうなの? 普通は言わない?」
旦那 「言わないよ。」
従兄弟 「いや、言うでしょ。」
これは、後で調べたら、母だけではなく、
普通に使われる言葉のようでしたが、
何か私が一言言うたびに、普通は言わない、言う・・・、
母語録じゃないか、とか何だとかが始まりました。
たぶん母に聞いても、
「そんな事、私は知らないね。
私は、いつも自然体だから。」と
言ったでしょう。
「私は、自然体」とは、母の口癖のようなもの
まさしく、その通りの母でした。
その後の事・・・
旦那 「そうだ! あれ、どうした?
家にあったよね?」
私 「え? ああ・・・あれね。
そんなの、とっくの去年になくなっちゃったよ。」
旦那 「それは言わないな!
とっくの去年なんて。」
私 「そう? 普通に言うよ。」
私が生まれた時から、日常に聞いて来た母語録。
どうも世間一般ではないものも多いようです。
とっくの去年、って言わないかなぁ・・・・
翌日、ロープウェイで登った、茶臼岳(那須岳)
遠くから見たら、虫の大群のように見えた、ツバメ。
すばやくて、なかなかカメラに収まりません。
やっと1羽撮れました。
↓のところです。