うちの母は、ケセラセラ♪

絵本


在宅になった、ある時、




家族で能登に行った時に、母が、空港の売店で見つけて
買った絵本が、母の部屋に並べられています。



それを見て母が言いました。
「その絵本を読んでくれないかい。」




私が読んでみました。



誰かに聞かせようと読む事は、結構難しいものです。
つっかえながらも、『まんが日本昔ばなし』の
市原悦子常田富士男を少し真似して話しをしたのですが、
うまくは行きません。



旦那がそれを聞いていて、私が下手だから、
自分が読んでみると言い出しました。



変わって、旦那が読み始めました。
旦那のほうが、もっと下手でした。



つっかえてばかり。
本人的には、かなり入り込んで
話していたようですが、思うように行かずに、
自分でも、「むずかしいねぇ・・」なんて弱音。



下手だ、いやそっちのほうが下手じゃないかと
言い合いしながら読んでいましたが、



その間、母は、何も言わずに目をつぶっていました。



旦那は、聞いていないのかな?と思ったそうです。



眠ってしまったのか・な・・・




少しすると、

「おもしろいねぇ・・・」  母がポツリと言いました。



私が小さかった頃、絵本や童謡の本を
いつも読み聞かせてくれた母。
私はそらで覚えてしまった。



童謡は、今でもかなりたくさん覚えていて、
歌う事が出来ます。




いま私は、色々な事を忘れてはいけないのだと
焦っています。



段々と記憶が曖昧になって行く事が恐ろしい。

 

兄妹のいない私は、こーゆー事があったね、
あんな事言ってたね、と思い出話しをする相手が
いません。



子供の頃の事は特に、私の記憶にあるものだけが
頼りです。





もう母に聞いても答えてはくれないから。







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