あなたは最後に何を食べたいですか?
唐突ですが、
あなたは、人生最後に何が食べたいですか?
先日、旦那と行ったBar のバーテンダーのお兄さんが
そんな事を聞いて来ました。
旦那は、ずっと前から、そのての質問には、必ず
「タコの吸盤」と答えています。
イカとタコを何より愛する旦那です。
私はと言うと、
「・・・ん・・やっぱり、お母さんのおにぎりだな・・」
たかが「おにぎり」、されど「おにぎり」・・・母の「おにぎり」。
前にも書きましたが、母の炭団のおにぎりは、
従姉妹達も、また近所の方達からも、
どうしたらこの味が出るのか、作り方を教えて欲しいと
よく聞かれていました。
母のこだわりがあるのです。
先日、近所の方が突然、
「お母さんの、おにぎり美味しかったねー。
私も教えて貰ってね、その通りに作ったら
やっぱり、美味しかったわぁ。」
何人もの方に伝授してきたようです。
朝、ご飯を炊いて、私が旦那のおにぎりを作って、
その後、私達が、仕事にでかけた後、
母はよく、梅干しを入れた真っ黒な炭団の
「おにぎり」を作っていました。
母も好きでしたが、何より私が好きだったからです。
仕事から帰って来ると、テーブルの上に、おにぎりが2個
私 「! なぁんだ、また作っちゃったの!
だめじゃない、作っちゃ。
食べちゃうじゃないのー」
母 「なんで? いいじゃないの。
自分が食べたいから作ったんだから。
食べてくれなくっていいんだよ。
誰も食べてくれって頼んでないよ。」
でも、母には、私が絶対に食べるとわかっていたのです。
「やっぱり、おにぎりが一番おいしいね」と、
文句を言いながらも食べてしまう私に、
母は、
「ハハハ・・なぁんだ、結局食べるんじゃないか。
あんなに文句言ったくせに。
いつだって、文句言う人間が一番先に食べるんだから。」
母は嬉しそうに、笑いました。
私の場合、おにぎりがあると、つい食べ過ぎて
しまう傾向にあり、非常によろしくない。
それでつい文句が出てしまいます。
私が友達と旅行に出かけると、
会社に持って行く旦那のおにぎりは母が作ってくれていました。
下の写真は、旦那が旅行先の私に携帯で写真を撮って
送って来たものです。
2006年
旦那のメール「お母さんが特大のおにぎりを作ってくれました。」
私 「食べかけのおにぎりの中身はなあに?」
旦那 「生姜焼きです。周りは鮭まぶし。」
昨年です。
旦那のメール「おにぎり中と小、作ってもらいました。
2色だよ。」
やっぱり、息を引き取る前に一つだけ願いを叶えて
貰えるなら、母の炭団のおにぎりが食べたい。