うちの母は、ケセラセラ♪

私のお宝


母がビーズを始めたのは、私が勧めた事が
きっかけでした。



細かい作業が大好きな母に向いていると思ったのも
さることながら、何を隠そう、もしも興味を持ってくれたならば、
自分の物を作って貰えるかなと言う
淡い期待を持ったのです。





娘さんがいらっしゃるお母さんなら
どなたも同じだと思いますが、

母は、昔から自分では身につけないような可愛いものを
よく私に買って来ました。




私に娘がいたら、やはり可愛いものを見たら
きっと娘に買いたくなっていたと思います。




私が高校の時、赤と白のギンガムチェックの下着を
母が買って来た事がありました。




「なんでこんな派手なの買って来たのよー」
でも思わず笑ってしまったような可愛すぎる下着でした。





歯医者に行った帰りに、花柄の可愛いバッグを
買って来た事もあります。
これは、なかなか使い勝手がよく、かなり使いました。




大分古くなりましたが、今でもどこも傷んでいる所はなく、
充分使えます。




「いいでしょう・・これ、とってもいいと思ったんだ。
 私は良いと思うけど、どう思う?」
何かを私に買って来た時は、いつも母は、嬉しそうに
そんな事を言いました。




でも、だいたい最初の私の一声は、
「なんでこんなの買ってきたのー」




そしてそんな時、だいたい母は、
「嫌だったら、使わなくていいんだよ。」




で、だいたい私は、母が買って来たものを
文句を言ったわりに、気に入ってよく使用してしまいます。




そしてそしてそれを見て母は、
「いつだって、一番文句言う人間が
 一番よく食べたり、使ったりするんだから。
 結局私が買って来たもの、気に入るんじゃないか。
 だから、文句言ったって、知ったこっちゃないね。」
と笑いました。



まあ私がそんななものですから、文句を言っても
説得力がありません。



私のものを買うのも母の楽しみの一つ。
母はまた、何かを見つけては、嬉しそうに
買って来るのでした。




ところでビーズ、今考えると、母は別にビーズを
やりたかった訳ではなかったのじゃないか、
そう思ったのです。



レース編みや、他にも色々な趣味があって、
「やりたいことが多すぎて困っちゃうんだよ。」
とよく言っていた母です。



ビーズは、私が言ったので始め、そして私が喜ぶから、
私に残してくれたんじゃないか・・。
なぜなら、ほとんどが私に作ってくれたものばかり
だから。




とにかくせっせと私のアクセサリーを作り続けた時期が
ありました。




2人でデパートに買い物に行った時、母が、
「ビーズを入れて置くのに、これいいじゃない?」と
言って買ってくれたジュエリーケース。




これに収まりきらないほど作ってくれて、
「どうだい? もういっぱいになっちゃった?」
そう言っては嬉しそうに見ていたのを思い出します。




溢れんばかりのビーズを見た私の友達が、言いました。




「ほんとに素晴らしいね。 私も娘に何かたくさん作って
 残してあげようって、そう思った。」



そう言った彼女の言葉が心に残っています。



母は、私に残してくれたかったんだ・・きっと。




私の結婚式には、女性の招待客全員に母のビーズアクセサリーが
プレゼントされました。



これは母のアイディアでした。
「私が作るから!」と張り切って、
母の得意のポーズ、ポパイの力こぶを見せて笑いました。






ケースいっぱいの私のお宝です。






チョーカー



チョーカー、ネックレス



ネックレス
クロス、ラケット、イヌ、花のモチーフなどの
ペンダントトップが付いて。



ブレスレット
チョーカーやネックレスとお揃いのものもあります。



イヤリング(私はピアスではないのでイヤリングです)
これもネックレスやチョーカーとお揃いでつけられるように。
ストラップ、ペンダントトップもあります。





指輪は私があまりしなかったので、多くは作りませんでした。















これには収まりきれません。



重ねて収納して、よれたまま長い時間置いていると、
テグスに癖が付いてしまって戻らなくなってしまうので、
入りきらないものは、いくつかの箱に入れてあります。










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