名にし負はばぁ/春の献立
「名にし負はば いざこと問はむ都鳥
わが思ふ人は ありやなしやと」
旦那が、私を待ちながら言問橋を歩き、ふと川を見下ろし、
考えたそうです。
お母さんが女学生の頃に見た言問橋は、
今のと同じなのだろうか・・・と。
そして調べたら、
言問橋は、大正一四年に着工して昭和三年完成だそうで、
母が万年筆を落とした橋と、私達が見ている橋は同じなのだと
言う事がわかったそうです。
言問橋は、関東大震災の震災復興事業として計画された
橋なんだとか。
「言問（こととい）」という名称は、
在原業平が東下りしてこのあたりに来たときに、
都鳥を見て詠んだこの歌と因む。
そしてかつて母が歩いたのと同じ橋にたたずみ、
旦那は女学生の頃の母を想った。
その時、旦那は突然、詩人になって
この歌が頭に浮かんだのです。
元『業平橋』と言う名称だった駅名は
今春『東京スカイツリー』に変わりました。
その２つ先の駅、かつては、『玉ノ井』だったのが、
『東向島』に変わってもう随分たちます。
時代の流れと共に、昔の情緒ある名称が消えて行きます。
それでも、その時代から言問橋は変わっていない。
母がエボナイトの万年筆を落としたのを、見ていた橋。
母は、どのあたりからボートを見て手を振っていたのか。
母が落とした万年筆はまだどこかにあるかもしれない。
そんな事を考えずにはいられませんでした。
旦那がipod で撮った写真です。
スカイツリーとアサヒビールビルのオブジェが
美しく並んで撮れています。
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:W300]
はるの〜うららの〜すみだ〜がわ〜
春は感傷にふけるのものですが、
それにしても花より団子。
美味しいものがたくさんありますね。
竹の子ご飯に、竹の子の天ぷら、
そら豆と桜エビのかき揚げです。
