うちの母は、ケセラセラ♪

金沢へ その弐


金沢ANAホテルのロビーで金沢在住のご婦人と
待ち合わせ。
(魚市も退職され、おばさんと呼んでは申しわけないので)



そのすぐ隣が、金沢おどり会場の、県立音楽堂邦楽ホールです。






金沢おどりと、北陸新幹線金沢開業の幟が立った金沢駅





今年、金沢おどりは、10周年を迎えたのだとか。
今回旦那が手配してくれた席は、前から2列目のちょうど真ん中より
少しだけ花道よりの席でした。




会場には、振る舞い酒が用意され、
何種類かのお酒の中から好きなのを注いでくれます。







4人で、あれこれ頼んで始まる前から
もうお祭り気分です。




客席のほうに行くと、
3時会場ですぐに入ったので、まだ席に着いてる方は
ほとんどいませんでした。







金沢在住のご婦人、私、従兄、旦那と並んで座って、
始まるまでぺちゃくちゃとおしゃべり。




気が付くと、もう席は満員御礼。



幕が上がりました。





さすがに2列目は迫力満点です。




一番最初は素囃子(すばやし)
そして次々とテンポよく番組が変わって行って、
私は舞台に釘付けになりました。




團十郎娘』の衣装が可愛くて目を見張り、
後姿で縁台に腰掛けて登場する『夕顔棚』は、
なんと色っぽく美しい。




次々と息つく間もなく見入っていると、
隣の従兄が、「次だよ、次。」




幕が変わると、
「待ってました!」のかけ声があがり、
峯子さんと乃莉さんの一調一管が始まりました。



舞台の照明をおとし暗い中、峯子さんと乃莉さんの
2人だけにスポットの照明。
張りつめたような静寂の中、笛と小鼓の演奏が始まります。



肝臓が悪い峯子さんと、心臓の疾患をかかえる乃莉さんの演奏に
客席は、誰もが息をのんで見ていたと思います。




峯子さんは、86才。
心なしか、昨年よりすこしだけお年をめされたように見え、
私は、なぜか緊張して峯子さんだけを見つめていました。



2本の笛を取り替えながらの演奏は、素晴らしく、
心の中で、頑張って!と叫んでいたのは、私だけだったのでしょうか。



お二人は、昨年、県指定無形文化財保持者「いしかわの至宝」に
認定されたそうです。




息をのんでの演奏は、あっと言う間に感じられました。




そして、その後も演技が続き、私が好きな『お座敷太鼓』が
あって、最後は、総踊りです。




いったん幕が下り、フィナーレです。
再び幕があくと、客席からは、「わぁっ!」と言う声が
あがりました。



舞台いっぱいに並んだ芸妓さん総出演です。
目の前の迫力に私もつい声をあげてしまいました。




どん・どん・どんつくどん・・・




誰もが待っていたのは、手を繋ぎながら後半登場する
峯子さんと乃莉さんでしょう。




演奏のお稽古の時は、言い合いになる事もあるそうですが、
フィナーレの総踊りの時は、年下の乃莉さんが峯子さんを
労っているかのように見えました。




峯子さんは、いつも通りに可愛らしくて、ほほえましく、
私は、涙が出るような気持ちで見ていました。




今年はなんせ2列目です。
最初から、今年こそは、手ぬぐいをゲットするぞー! 
と意気込んでいましたが、
なんと目の前で手ぬぐいを投げるのが、峯子さん。



私の右隣の席の金沢在住のご婦人が、
「みねこさーん、こっちー」と言ったら、
峯子さんが、隣に向かって手ぬぐいを投げて下さいました。



感激です。



私は、ご婦人と従兄の為に何とかゲットしようと
思っていたら、何と受け取れなかったのは、
結果、私だけでした。




しかも、左隣の従兄もせっかくゲットしたのを、
「はい」と私に差し出すし、
旦那も私にと、みんな誰かの為に一生懸命ゲットしようと
していたんです。



うれし涙がちょちょぎれます。








貴重な手ぬぐいとパンフレットです。




ちっちゃく載せますよー






下の写真3枚は、売店で買ったカレンダーから



お座敷太鼓


峯子さん





金沢おどりの後は、お楽しみの「宴」へと続きます。








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