うちの母は、ケセラセラ♪

お辛いのがお好き?


レンコンサラダにも入れたり、ハスの肉詰めでも
重要なポイントだったのが、缶の粉辛子、
実は、これ、我が家には山ほど在庫があるのです。




これには辛い涙の事情がありました。




むかし、母が、缶入りのカレー粉を家の前のスーパーに
頼みました。
どのぐらいと言って頼んだのかはわかりませんが、
なんせ、缶入りのカレー粉を大量に消費する母なので、
2〜3個とかの単位ではなかったと思います。




ところが間違って、カレー粉ではなく、
缶入りの辛子が1箱届いてしまいました。




確かに、缶の形も大きさも、また中身の色もよく似ています。





届いた時、
母は、「あれぇ? これ辛子じゃないのー。
    こんなにいっぱいの辛子、どうすんだろう・・・(笑)
    ま、届いたものはしょうがない、どんどん使いましょう」




てな事で、辛子が必要なお料理になると、
「辛子溶かなくちゃ」
どんどん溶いて使う事になりました。




確かに、チューブの辛子と比べると、
このほうが風味も辛みも違っていて
美味しい事は、美味しいのです。




つーんと辛い辛子で泣きます。



辛いの大好き




本当に必要だったのは、粉カレーでした。
母の作るカレーは、市販の辛口のカレールーに
さらに、缶入りのカレー粉を入れるので辛い。



それが好きなんです。




カレーは母も旦那も私も、かつては父も大好きでした。
母は、スープカレーのように御飯にかけたら
スーとしみ込んでしまうようなカレーが好きでした。




一見薄く見えるようなルーの薄いカレーですが、
ところがギッチョンチョン(母がよく使う言い回し)、
味が薄い訳でもないし、
ものすごく辛い。




旦那は、母のカレーが食べたくて、
真似して作ってみたけど、やっぱり違う。




缶入りのカレーをたくさん入れても、
それほど辛く出来ない。




旦那は、悩みました。
「スースーと緩くて辛いカレーを
 お母さんはどうやって作っていたのだろうか??」




「あのカレーは難しいよね。
 出来ないなぁ・・・どうやって作ってたんだろう・・・
 なんであんなに辛く出来るんだろう。
 1缶全部入れちゃったのかな?」





ところで、
母は本当に辛いものが好きだったのだろうか。
確かに、昔は好きだったのだと思います。



若い頃、甘いものはいっさい食べず、
柿の種ばかり食べてた時期があったと、よく聞きました。




でも、晩年はそれほど辛さに強くなかったような・・・。
甘いものも大好きだったし。





それではなぜ、より辛いものを作ったのだろうか。




やっぱり辛いものが好きだった、
それしか答えは見つかりません。
年を重ねて辛さに弱くなっちゃったみたいだけど、やっぱり好き。






「辛いねー」と言いながら食べるのがいい。




「うー」と言って両手で口を押さえて、
「どうしたの?」と聞くと、
「あー鼻にきた、涙が出るね。」と必ずワサビで泣く母でした。




旦那 「必ず泣くのに、なんでそんなにワサビ付けるんだろ。
    それが好きなんだよね。」





カレーだけでなく、きんぴら、エビチリ、なども
母が作るのは、半端でなく辛かった。




のきんぴら


鷹の爪を切って、中の種を出します。
普通はこの種は入れません。
この種が辛いのですから。



ところが、母はこの種だけを茶こしに入れて、
だし汁に浸すのです。







母の創作エビチリ


普通の中華のエビチリを想像すると、
まったく違うものです。



辛みは、タバスコ。



たぶん、海老に塩、胡椒をして片栗粉をまぶし、
炒め、そこにお酒なども入れて、タバスコを大量に入れ、
あと塩、胡椒とか、何かわからないのですが、
ケチャップや唐辛子などは入ってなかったと思います。



タバスコの色なので、余り赤くないエビチリは、
見た目と違い辛かった。



でも中華風ではないエビチリが美味しかったのです。




ああ・・・あのエビチリが食べたいな・・・





母が頼んで間違えて届いた辛子は、まだまだ家にあります。



旦那 「お母さんの辛子とくよ。」




私 「うー・・・
   ひー・・・」




旦那 「お母さんと同じ事やってる (笑) 」






そうだ! スースーした辛いカレー作ってみよう!






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